春だ。相変わらず朝は寒いが、布団から出るまでにかかる時間が大変短くなったし、寒さの質が冬のそれとは明らかに違う。どこで感じているかはわからないけど、こういう自然の変化をなぜか感じられることこそが、人間自体が自然の一部だということの証拠だと思っている。
何事も、いいと悪いは表裏一体だ。
冬の寝床が氷点下になるような無断熱極寒ハウス。そんな家に暮らすよさを無理やり挙げるとするなら
「春が嬉しい」
に尽きる。
暖かくなるだけで、理由もなく嬉しい。てか、依然寒くとも、暖かさの気配が多少漂いだす段階で「やっと寒さが終わる!」という希望に、既に嬉しくなっちゃう。
多かれ少なかれ誰にとっても春はそういうものだとは思うけど、暖地や高断熱の家に暮らす人とはレベルが違う。文字通り死活問題だからね。
「プチプチ開け」を行った。窓という窓や壁に貼ってある大量のプチプチの幕を剥がすという、文字通り、春の幕開けを告げる我が家の恒例行事だ。
冬の間あるのが当たり前になっていたプチプチも、いざ取り払うと、そのビフォーアフターのスッキリ感の違いに、本当はメチャクチャ鬱陶しかったんだなーと気付かされる。(関係者は冬の我が家の様子を「ルンペン河川敷ハウス」と称した)
視界の開かれた窓から入ってくる春の光、木々や鳥たち。そんな当たり前のものに、感動すら覚える。集落ごと雪に埋もれるような東北の寒村に暮らす人々も、きっとこんな気持ちで春を迎えたんだろうなー
師匠が「目的なき貯蓄は成功しない」と言っていた。
「今の自分を変えるため」という漠然とした理由で始めた貯蓄だが、とりあえず「寒くない住環境を手に入れる」を具体的目標に掲げる事にした。
貯蓄による外部環境の改善と、食生活と運動による内部環境(体質)の改善の両面から、どんな場所でも暮らせるようになり、理想の住環境を選べる自由を手に入れていきたい。
暖かくなったので、我が庭でコーヒーを飲みながらブログを書いている。我が家には徒歩10分圏内に国宝が2つある。
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