お米屋さんでお米を買う

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jaの直売所でお米を買った。松川村という有名な産地らしい。

松本は自分の欲しいのものがなんでも揃ってるけど、お米屋さんだけは見当たらないのは意外だ。皆、縁故米を食べてるのかしら?

10年来、お米はお米屋さんで買うものだった。
東京埼玉山梨と、どの町にも、全国の美味しいお米を玄米で買える、こだわりのお店があった。

米離れのこの時代にお米屋さんをやっているくらいだから、どのお店の主人も例外なく、プロとしての気概と、商売を超えたお米愛にあふていた。

お米のことを聞くと、お米の特性、産地のこと、作ってる人のライフストーリーまで、何でも期待以上に応えてくれる。

そしてその内容以上に、語り口や表情から「このおじさんお米のことが好きなんだなー」というのが伝わってきて、それを見ているのが好きだった。
まるでCDショップで音楽マニアの店主の話を聞いているような、スーパーではまず不可能な濃厚な体験だ。
毎回、聞いてるうちにこちらにまで熱意が伝染して、いつの間にか自分までお米大好きになっているのであった。

そんなお米マニアの店主に厳選された、精米したてのお米は、うんちく抜きにしてもどれも美味しかった。これが店主のトーク込みで、一キロ、コーヒー一杯の値段で買えるというのは、日本の奇跡だと思っている。

近所に、店頭に何種類も玄米をディスプレイしているような、いい感じのお米やさんがあったら、一度試してみて欲しい。

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