音楽とのはじめての出会いと、現在やっていることが、身体というキーワードで一本に繋がった。
過去と今がつながれば、その線の先に、目指す未来も見えて来る。
身体から繰り出される、脳みそを超えて響く、人間の可能性を具現化した音楽を奏でたい。
といっても黒人になりたいわけではないし、そもそもなれない。
師匠は「人間の身体能力のピークは60歳」という。
ブラックミュージックはいつでも憧れだけど、上記観点から黒人ミュージシャンを眺めると、彼ら彼女らは、歳をとると、くたびれちゃうところがあるように思うのだ。
大人の音楽というイメージがあるブルースにしても、各種名盤録音時の年齢を調べると、案外20代、いって40代だったりする。置かれている社会の過酷さなどを考えれば、仕方ないことだとは思うけれども。
そこにいくと日本の芸界には、70、80代で、若手に全然負けていない、どころか圧倒するパフォーマンスを続ける名人達が存在する。
2010年代の浅草木馬亭で、そういった超人を生で目撃できたことは、確実に今の自分の価値観を形成している。いつかその頃のことも書こうと思う。
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