捨て活以降、スーパーへ行く回数が激減した。
家に食料品のストックがなくなってから、はじめてスーパーへ足を伸ばすようになった。今までは「やばい、にんじんあと2本しかない」てな感じで買い物に出かけていたが、やばいことなど、なにもなかったのである。
てか、なくなってからでも全然間に合う。そもそも、なきゃないで、別のもの食べればいい。なんなら腸を労るための断食の機会にしてもよし。食べるにしたって、なるべく直前に買った方が新鮮だ。
てな感じで、むしろいいことの方が数え切れない。
買い物の回数が減ると、当たり前のように支出も減る。その効果はにんじん代だけにとどまらない。いざスーパーへ行けば、にんじんだけ買って帰るということには、まずならないからだ。
買うものを決めてからスーパーへ行くようになったら、今まで見えなかった、スーパーの誘惑の多さというものに気づいた。
わき目も触れずにニンジンの棚まで直行しよう!と頭では思っていても、目は、意識に反してあちこちを泳いでしまう。(あなたも今度スーパーへ行ったら、目的物までよそ見しないでたどり着けるか試してみてほしい)
お惣菜の香り、半額のシール、新商品のキャンペーン、などなど、店内には誘惑に満ち満ちている。
考えればお店やメーカーは、いかにお客さんに商品を買ってもらうかを考えるプロ中のプロである。油断した素人が、その気のプロと戦って、はじめから勝ち目などあるはずがない。そう思い至った時、なるべくスーパーへ行くのはよそうと決めた。
ストレス解消のために買い物をしていた事にも改めて気付かされた。
くたくたになった仕事帰り、疲れているはずなのに、なんか知らんがスーパーに寄りたくなる。そして、食費は浪費ではない、と自分に言い訳して、食料品を買い込む。お金を発散することでストレスを発散しているのだ。
最近はそれがなくなった。仕事後のスーパー行きたい衝動はまだあるが、その衝動に引きずられず、穏やかな気持ちのまま家に直帰することができる。
これは節約意識が向上したのも理由だが、捨て活効果で、家が以前より安らげる空間になったのも大きい。早く家に帰りたい気持ちが、スーパーに寄りたい気持ちに勝るのである。捨て活は、どっちに転んでも浪費が減るようにできている。
ストレス解消のために買い物。その無限ループが止まり冷静になった今、そもそも、そんなストレスの原因になっている自分の働き方そのものに意識が向かわざるをえない。
お金を貯めるために働き、働いたストレスでそのお金が消えていく。この不毛な構図が見えると、果たして自分はなんのために働いているの?と考えずにはいられなくなる。
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