無明

どんな有益な本でも、読むコツは、それが誰に向けて書かれているのかを意識することだ。

我が身顧みれば、健康だったにも関わらず、病人向けに書かれた健康知識を間に受けて、気づかない間にずいぶん沢山の罪悪感を背負っていた。おろしてみてはじめて、どんだけ重たい罪悪感背負っていたかか気付いた。
いつもの駅前を歩くだけで、天ぷらもあるしイタリアンもあるし、そばもスイーツも熱烈中華も食べられる。もちろん食べなくてもいい。そこはすでに天国だったことに気付いた。

食べ過ぎに気に病む前に、食べ過ぎが可能な鋼の内蔵に恵まれた幸せ。あれ食うなこれ身体に悪いとか言う前に、あれもこれも、好きな時に好きなだけ、食べても食べなくてもいい自由。それらの、当たり前過ぎて気付いている事にすら気付いていなかった幸せに意識がいった途端に、気づいてないことにすら気づいていなかった不幸せが消えていった。光を当ててみたら、無明なんてもともと無かった。

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