せいだのたまじ

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ゆずりはらの伝統料理、せいだのたまじを作った。種芋にもならないような小芋も無駄にしない山間地帯の伝統の知恵は、じゃがいものカリウムを味噌のナトリウムで中和する、科学的にも理にかなった調理法でもある、らしい。家庭菜園で親指の先のようなサイズのイモが手に入るに至り、ついに本寸法?のせいだのたまじを作ることができた。

最近だんだん自分を満足させる料理を作れるようになってきた。上手になったというより、下手しなくなった。

一時期、雪の宿や歌舞伎揚げ、グラノーラかりんとう等を毎晩食べて研究した末、油と塩or砂糖を同時に食べると美味しい、という結論に至った。

それ以来、料理がぐんとシンプルになった。油で炒めて塩気を効かせば、たいていうまい。シンプルな料理法なので失敗する場所も少ないし、自ずと素材の食感や香りも活きる。家庭菜園の素材の新鮮さも、この調理法の成立を支えていると思う。

手は込まない代わりに、美味しさを担保する油と塩はよいものを選ぶ。

「粟国の塩」がうますぎる。これかけときゃ、なんでもうまいくらいだ。ミューズリーと一緒に口の中に放り込むと、果たして食べてるのはミューズリーなのか塩なのかわからなくなる位、美味しくなる。指にくっついた塩舐めただけでうまい。袋を捨てる際にも、思わず内面をペロペロ舐めてしまう。美味しい食べ物は、大事にしろと言われなくても、自ずと大事にしてしまうのだ。

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