ニューロセプション

自律神経は常に、自分と、自分を取り巻く環境をモニターしている。

頭でどう思うか以前に、無意識で情報をキャッチして、自律神経を三つの状態にスイッチする。

この無意識の情報センサーの働きを「ニューロセプション」と呼ぶらしい。

人を説得する際、聞き手の心を動かすのは、話の内容の正しさより、説得者の口調や表情だったりする。

これは意識ではなく無意識、つまり自律神経に働きかけているいい例だ。

自律神経は意識に先立って働く。そして自律神経が、意識のあり方を支配する。

そして繰り返すが、自律神経は、常に周辺環境と自分の状態からの状態を受信している。

ということは、自律神経をいい状態で置いておくためには、環境が滅茶苦茶大事だということになる。

自律神経の観点から眺めると、片付けの大事さがよくわかる。

ニューロセプションは常に周辺の環境をモニターしている。

いらないものが多い散らかった部屋と、好きなものだけに囲まれた整った部屋のどちらが自律神経を整えてくれるか。

片付けや、いらないものを捨てることの大事さは分かっていたつもりだが、それが精神状態を支配する力は、自分が思っていた以上に、恐ろしく大きいようだ。

そして片付けの素晴らしさは、物理的、実際的行動で自律神経に介入できる点にある。いらないもの捨てよう。

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