かぼちゃの種を購入した。愛するかぼちゃ、既に四種類が育っていて満員気味なのだが、どうしても菊座型のかぼちゃを作りたかった。
食べ物として以前に、モノとしてかぼちゃが好きだ。作為の無い造形は、名工が無心でロクロを回したこけしに勝るとも劣らないと思う。バリエーションの豊富さはコレクター心をくすぐるが、こけしと違い食べられるので、蒐集の末かぼちゃ部屋増設で家庭不和、というようなリスクがないのも好ましい。かぼちゃは乾く年ほどよく育つらしい。猛暑予報の今年、かぼちゃを育てまくり、名実共にかぼちゃ野郎になりたい。
種は信州の山峡種子さんから通販した。100円分から売ってくれるので、多品種を少量づつ育てたい家庭菜園の強い間味方である。
種はすごい。かぼちゃ100個分でも、種でなら封筒一枚で送れてしまう。しかも種の郵送料は何故か普通より安い。
かぼちゃにしろなんにしろ、野菜の中身の大半は水分ときく。だとすると、日々、はるばるメキシコやオーストラリアから大量のかぼちゃが運ばれてくるが、その実、大半は水を運んでいることになる。わざわざ人手や燃料をかけて運ばなくても、日本に住んでいれば水は空からタダで降ってくるのである。雨は奇跡以外の何物でもない。
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