前々から趣味で四股を踏んでいたが、黒人音楽の秘密は腸腰筋にありと決めつけて「目指せ黒人並の腸腰筋」という目標を掲げた今、音楽活動として公園で四股を踏んでいる。我ながらいよいよ謎の人間になってきた。
必要に迫られた状態で四股動画を見ると、今まで見えなかったものが見えてくる。
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重心を片方の股関節に移す前に、移す側の腕を手のひらを上にして横に伸ばす。そして手のひらをくるっと返して反対側の脚を上げる。この手の捻りは、骨盤の丸める反るの動きと連動していることに気づいた。前書いたギターの押弦する力と同じ力だ。
実際この手の動作を四股に加えたら、腰に力が集まる感覚がより明確に感じられる。
四股とは全身の連動を作る運動でもあるんだなと気づいた。
この手の動きを加える事でいくらでも四股を踏めるようになったのだが、今度はこの動画に衝撃を受けた。
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脚あげているのに、押してもびくともしなさそうな安定感。
よく聞く「腰の粘り」ってこれのことか!?
四股の間に腰割りが入っている。早速取り入れてみたら、これはしんどい。
いくらでも踏めた四股が、一気に回数をこなせなくなった。しかし効果は感じる。やるほど股関節がどこにあるかがクッキリしてくる。
さらには、しんどい方が無心になれるという効用にも気づいた。
負荷が軽すぎると、四股を踏んだ回数を数えていても、心がフワフワあちこちに飛んで、何回目かわからなくなる。
しかししんどいと、早く終えたいという心も加わり、余計なことを考えなくなる。俺は頭がいつも無駄にぐるぐる回っているタチなので、それが気持ちいい。
ところで腰割りとはよく言ったものだ。腰割りをすると、腰を細かく使えるようになる。文字通り、腰を細かく割っている実感がある。教科書に書いてある細分化とは多分このことだと思われる。
体って、細かく分割して動くようになるほど、逆に統一体として動くようになっていくのが面白い。
各パーツが細かく動くようになるほど、全体としては簡単に動くようになる。
簡単なことほど説明するのが難しい理由はここにあるのだと体感した。
ちなみに四股と腰割りはこの本を参考にはじめた。
この本も最初に読んだのは10年位前だったと思うが、今になって本当に役に立ちはじめている。
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