lightnin’hopkins

例えばギターはじめたての初心者は、まずは「弦を押さえる」という行為だけで精一杯だ。

そのうち押さえるべき弦を複数の指で同時に押さえられるようになると、その行為は「コードを押さえる」という名前に変わる。

それと同時に、ジャーンと弦を弾けるようになれば、その行為は「和音を鳴らす」という名前に変わる。

それと同時に、ジャーンをリズム良く鳴らせるようになるとその行為は「ギターを弾く」という名前に変わる。

それと同時に歌えるようになると「弾き語りする」と名前が変わる。

何が言いたいかというと

つまり「上達する」とは、「複数の作業を一つの作業として統合して行えるようになること」

と言えると思うのだ。

そして統合が進むほど、その行為は抽象度を高めていく。

例えばギタリストが3人いたとしても、3人が演奏と称して行なっている行為は、3人とも違う可能性がある。

1人はギターを弾いているけど、別の1人は音楽を奏でているかもしれない。そしてもう一人は、音楽すら超えた何かを表現しているかもしれない。

思い出すのがlightnin’hopkinsだ。


Lightnin’ Hopkins – Hopkin’s Sky Hop – (THE ORIGINAL RUDE MOOD)

楽譜にしてみたら、誰でも弾けるような簡単なことしかやっていない。しかし、多分誰もこの人と同じようにギターを弾いて歌うことはできないだろう。

この人は何をやっているのだろうか?
ただただ「lightnin’hopkins」をやっている、としか思えない。

youtubeは関連動画が出てくるから面白い。


STEVE RAY VAUGHAN – Rude Mood

12弦ギターをここまで弾きこなすとなると、指の力で弦を押さえているとは考えられない。その都度指が、力を入れなくても押さえられるポジションに来るように、左手を肩から動かしてポジション調整しているのが見える。

逆にこの動画を見るとそれがよくわかると思う。


Stevie Ray Vaughan Rude Mood Cover (Jack Gaughan)

ぎこちなく見える原因は、肩が固まって、指で弾こうとしてるところにある。

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