今でこそ「鳩山メソッド」とか言ってるけど、そもそも子供の頃から、自分の声に対して劣等感しか持っていなかった。
自分が声がいいとも歌がうまいとも思ったことはないし、他人に褒められたこともない。
学校の合唱の時間もつまらなかったし、カラオケに行っても、どう楽しんだらいいのかがわからなかった。
大きい声出すとすぐ喉が枯れて不快だった。
歌や声に関して、楽しかった記憶が一つもない。
そんな自分が何で歌いはじめたのか?
きっかけは、ブルースという音楽との出会いだった。
ブルースは、曲が全部同じだ。それだけに演者の個性が剥き出しになる。
各々ブルースマンが、どこまでも自分のやり方でギターを弾き、歌い、自分勝手にブルースを奏でる様子は、音楽に対する固定概念をぶち壊してくれた。
「こんなに自由でいいんだ!」という衝撃を受けた。
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そしてブルースは、聴くだけでなく、自分で演奏して楽しむ音楽でもある。
歌手も自分で楽器を演奏するし、楽器奏者も歌う。
それがj-popしか知らなかった自分にはとても新鮮で、魅力的に見えた。
スリーコードくらいなら自分でも弾ける、とも思えた。
そんなブルースマンたちへの憧れがいつしか嵩じて
「下手でも歌う!それが個性だ!」
とギター片手に歌いはじめたのが高校生の頃だった。
続く
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