−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−-
夢だった家庭菜園をはじめて再確認した、想像を超える自分の不精さ。
野菜栽培のめんどくささが身にしみた2019年は、なるべくたくましくて、世話のかからない野菜に作付けを絞ることにし、その中心選手として雑穀を栽培することにした。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
荒地で育つと言われている雑穀の中でも、育てるのが一番楽チンなのってなんだろうなーと本をめくっていたら、ぴったりのがあった。それがここで紹介する「シコクビエ」だ。
シコクビエは凄い。らしい。
基本的にたくましい雑穀の中でも「道端でも育つくらい強靭」で、「干ばつ病害虫にも強い」。収穫量も期待でき、1反あたり4石収穫できるから「4石ビエ」という説があるくらいだ。(書いたものの、全くピンときてないw)
おまけに雑穀栽培のネックである調整(注)も楽チンで、収穫後は、粉にすれば、もう調理可能。
さらには栄養価の高い雑穀の中でも特にミネラル豊富で、カルシウムは他の雑穀の約10倍。穀物の中で唯一アルカリ性であり、消化もよく、アレルゲンにもならない。らしい。まさにスーパーフード。いいことづくめではないか。
↓以下参照
ただ、存在が謎すぎる。キビとかヒエならちょっとステキなスーパーにも売ってるけど、シコクビエなんて、自然食品店ですら見たことも聞いたこともない。もちろん食べたこともない。雑草のオシヒバそっくりなワイルドな見た目といい、「コウボウビエ」「チョウセンビエ」などなど地方によって呼び名が色々ある点といい、ガチすぎる雑穀である。(↓のリンクの画像の植物が一面に生える地べたを見て、畑と思う人は少ないのではなかろうか。)
wiki
シコクビエ画像
しかしこのワケあり感に、逆にそそられる。こんな優れているのに何故マイナーなのか?
種を入手しようにも、どこにも売ってない。今どきググって見つからないものってあるんだなと感心した。
唯一見つけた緑肥用のタネ(インド産)を買って育ててみた。
コレ
5月にまいて、収穫は11月に入ってからだった。上記教科書によると、遅くとも10月には収穫を終えられるらしいので、大変な晩生(オクテ)の品種なのかもしれない。狭い畑を6ヶ月占拠するのは辛い。
なんとか国産品種のタネを入手できないかと探した末、「ジーンバンク」という機関を見つけた。
ジーンバンク
世界中の野菜の種などの遺伝子資源を保存している研究機関で、研究目的の栽培に限られるが、ネット上からの申し込みで、種を頒布してくれるらしい。
早速シコクビエのタネを申し込んでみた。
こんなに優れた特性があるらしいのにほとんど栽培されていないのは、どんな理由があるのか。研究してみようと思う。
というわけで、もはや種の入手先が種屋さんとかじゃなくて遺伝子保存研究機関という、謎のレア穀物「シコクビエ」を今年は本格的に育てます。
果たしてシコクビエとはなんなのかを知りたい。そもそも無事収穫までたどり着けるか!?乞うご期待。
(注)調整
収穫した穀物の、ゴミを払い、皮をむき、調理できる状態にする作業。お米で言うところの、籾をとり、玄米を精米して、白米にする一連の流れ。
雑穀の調整には、種類によっては結構専門的機材が必要らしい。上記リンクの本参照。
コメント