前回記事で、野菜は美味しさと栽培難易度が比例しない上に、世話なく育つような逞しい野菜ほど往々にして栄養価も高い。そしてそれを「自然の恵み」と呼ぶ、と書いた。
その自然の恵みの象徴が雑穀だ。
雑穀は、美味しくて、栄養価抜群で、よく育つ。
まず言いたいのだが、雑穀はうまい。「つぶつぶ」が教えてくれた。
ご飯に混ぜて炊くだけでも美味しいけど、つぶつぶの雑穀料理術はすごい。
肉から魚からチョコレートまで、和洋中華にエスニック、なんでも作れる。
つぶつぶ創始者の大谷ゆみこさんが著書で、はじめて雑穀と出会った時、美味しさに衝撃を受けたと同時に、食べたこともないのに「雑穀はまずい、貧しい」というイメージをなぜか持っていた自分に気づいてビックリした、というような事を書いていたが、30年経った今も状況は同じかもしれない。
気づいていないこと自体に気づいていない先入観。雑穀の他にも、そーゆー自分の世界を狭くする先入観を、自分はあとどれくらい抱え込んでいるのだろうか。
昭和40年代以前、山間に暮らす人々は、今より少ない食事量で、恐ろしいほどの重労働をこなしていたらしい。そのパワーの源が雑穀と言われている。今風に言えばスーパーフードなのである。現によくスーパーフードとか呼ばれているキヌアも、平たく言えば雑穀だ。
縄文時代から、田んぼができないような山間の僻地でも作られ続けてきた雑穀、たくましさは歴史が証明している。
だいたいメシヒバとかエノコログサ(ネコジャラシ)とか、雑草と呼ばれてる人たちの親戚だからね。育たないはずがないよね。
という感じで、簡単に作れて、美味しくて、栄養抜群。さらに保存もきく。おまけに買うと高い(手間と価値を考えれば本当は高くはないのだが、、、、)
自分で作らない理由がないって感じだ。
さて、雑穀といっても色々種類がある。どの品種に挑戦するかは、長くなったので次に書こうと思う。
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