弾き語り最大のコツ

どんな初心者でも、今すぐ出来て、やった途端に演奏が100倍かっこよくなるのに、あまりにやってる人が少ないので、常々不思議だなーと思っていたことを書きます。

ギターの音量についてです。難しいこと弾かなくても、出す音量に意識を置くだけで、演奏が100倍かっこよくなります。

絶対的な音量も大事ですが、ここで言いたいのは音量差です。英語で言うならダイナミクスです。

初心者は、往々にして、前奏も伴奏も間奏も、歌があるところもないところも、ずーっと同じ音量でギターを弾きます。退屈な演奏だなーと感じた時は、音量に注意を向けてください。音量が一切変わらない率、高いと思います。

これを、歌のバックでは音を小さくして、歌がないところでは音を大きくしてみてください。それだけで、伴奏にメリハリが出来て、難しいフレーズ弾いてるわけでもないのに、途端にカッコいい演奏になります。

では、どれだけ音量差をつければイイのかというと、私が座右の銘にしている格言を紹介します。テキサスで一番ギターが上手いミュージシャン、クラレンスゲイトマウスブラウンの言葉です。

「ギターには3つの音量しかいらない。最大と、最小と、無音だけだ。」

大きい音の後に急に小さい音になると、人間、本能的に、聞き耳を立てます。

小さい音の後にいきなり大きい音が来ると、聴く人はびっくりします。そしてそれを感動したと勘違いするわけです。

演奏する人と、それを聴く人との意識の間には、実はものすごいギャップがあります。演奏者が音量差を出そう!と意識しても、上記くらい大胆な気持ちで弾かないと、聴いてる人には何も伝わりません。嘘だと思ったら、自分の演奏の録音して、どれくらいの意識で音量差をつければかっこよく聞こえるか試してみてください。

大事なのはあくまで音量差なので、絶対的な音量を持っていなくても、工夫次第でいくらでも音量差を出すことが可能だし、そこの工夫のしどころがいくらでもあるのが弾き語りの面白さだと思っています。

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