ガスバーナーは種火とガスでできている。炎の大きさはガスの勢い次第だ。
種火がどんなに小さくても、ガスの勢いさえあれば、いくらでも大きい炎を立ち上げることができる。
種火自体で炎を立ち上げようとしたら、種火は一瞬でくたびれちゃう。
声も似ていて、種火が喉だとしたら、ガスは呼吸だ。
現在、声を出す時の呼吸の力を背中に感じているのだけど、それに二種類あることに気づいた。
地声の時は背中の上の方、肩甲骨のあたりが収縮するような感覚なのだが、高い裏声を引っ張ろうとすると、背中の下面を強く下に引っ張るような感覚がある。
後者の呼吸は、けっこう疲れるが、不快な部分疲労ではない。プールで泳いだ後みたいな全身疲労感に近い。
そしてこの呼吸を使うと、喉を含めた上半身を楽チンにしたまま喉に息を送ることができる。
ひょっとしたら、地声も後者の呼吸で出せたら、もっと楽ちんに声が出せるのではなかろうか?
という仮説を検証すべく、背中の下の方の広い面が使われる呼吸に取り組んでいる。
この呼吸は口笛にも使えるので、口笛を吹きながら街中を散歩している。
思い詰めた顔で街を徘徊する口笛おじさん。季節の変わり目のアレな人だ。
ところで口笛は口笛を誘発するようだ。
普段、街で口笛吹いてる人なんて、なかなか見かけない。
しかし、自分が吹きながら歩いていると、つられて口笛を吹き出す通行人が頻出することに気付いた。
特に小中学生。釣りみたいでちょっと楽しい。
興味のある人は試してみて欲しい。
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