教科書は無視して鳩山メソッドと称し、より響くことを優先に声の出し方を探していたら、変な姿勢をとらないと声が響かない、という壁にぶつかった。探求の末に発見したのは発声法ではなく自分の体の歪みだった。
演奏法を練習するより先に、楽器のリペアをする必要性に気づき、発声法はいったん脇において、体自体を整えることに意識を向けるようになった。
体を整えることが声の響きにいつ繋がるかはわからないまま始めたが、いざやってみたら思っていた以上に即効性があった。ヨガなどで発見した体の使い方が、そのまま発声法に使えることもママある。
例えばV字のポーズ。骨盤閉じる方向の力で股関節に乗っかる感覚は、そのまま声出すときの姿勢に活かせる。股関節にうまく乗っかれるようになるほど、上半身が安定して、楽に力強く声が出るようになる。
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