鳩山メソッドとは④「鳩山メソッド三本柱」

自分の中に確かにある間違いようのない感覚を探るうちに、

「呼吸」「響き」「気持ちよさ」

という三つの感覚に落ち着いた。

これを「鳩山メソッド三本柱」と呼んでいる。

この三つを指標に、より響く声、より長い呼吸に乗った声、より出していて気持ちいい声、を探していくことにした。

それを続けるうちに、これらは、どれか一つが成り立つ時は、他の二つも自動的に成り立つことに気付いた。

つまりこれらは三つで一つ。声という一つのものの、三つの側面だったのだ。

この三つで一つという概念が便利なのは、三つの側面からボイトレを進められるという点だ。

一つの側面で行き詰まっても、別の二つの側面から進んでいけるし、二つの側面が相反する時でも、残りの一つの側面から進んでいける。

この三本柱を常に指標にして、自分で自分に発声法を教え続けた。

続く

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